こんにちは。今日はマニー株式会社(証券コード:7730)の2026年8月期第2四半期(中間期)決算についてお伝えします。ひとことでいうと「中国での製品復活が想定以上に好調で、過去最高の売上・利益を達成した好決算」でした。
この会社、何をしてるの?
マニーは栃木県宇都宮市に本社を置く、精密医療機器メーカーです。医療や歯科の現場で使われる「超精密な針・刃物・切削工具」を専門に製造しています。主な製品は3つのカテゴリに分かれています。①デンタル関連(歯科用の削る工具・ファイルなど)、②サージカル関連(手術で傷口を縫う縫合針など)、③アイレス針関連(あらかじめ糸が通った状態で出荷される縫合針)です。「世界一の品質を世界のすみずみへ」という使命のもと、製品の大部分を日本で製造して世界100カ国以上へ輸出しています。医療機器業界でもニッチな分野に特化した”技術力一本勝負”の会社です。
業績サマリー(第2四半期累計・単位:百万円)
| セグメント | 売上高 | 前年同期比 | 営業利益 | 前年同期比 |
|---|---|---|---|---|
| サージカル関連 | 4,880 | +3.4% | 1,726 | +5.1% |
| アイレス針関連 | 5,882 | +5.9% | 2,366 | +14.4% |
| デンタル関連 | 5,343 | +17.8% | 1,004 | +118.0% |
| 連結合計 | 16,106 | +8.7% | 5,097 | +22.2% |
中間純利益は3,898百万円。営業キャッシュ・フロー(本業で稼いだ現金のこと)は6,324百万円と前年同期比+110.4%の大幅増で、キャッシュ創出力の高さが際立ちます。
セグメント別 売上高・営業利益(第2四半期累計)
単位:百万円 前年同期比(売上 / 利益) 0
1,500
3,000
4,500
4,880
1,726
サージカル
+3.4% / +5.1%
5,882
2,366
アイレス針
+5.9% / +14.4%
5,343
1,004
デンタル
+17.8% / +118.0%
売上高(青:増収)
デンタル売上(回復急増)
注目ポイント①:中国でダイヤバーが復活、想定以上の回復ペース
マニーが製造・販売する「マニーダイヤバー(歯科用ダイヤモンドバー:歯を削る道具のこと)」は、2025年3月に中国で自主回収を実施しました。2025年8月に回収が完了し、同年10月に中国の規制当局から承認を取得。11月より販売を正式に再開しました。
再開後の回復ペースは当初の想定を大きく上回っています。中国の販売子会社が代理店・エンドユーザーに精力的にアプローチした結果、第2四半期(12〜2月)の売上は「回収前の136%」に急回復。当初目標(2年間で回収前の約9割に回復)を前倒しで達成しつつあり、通期では20億円(回収前の約8割)まで回復する見込みです。
注目ポイント②:四半期の売上・営業利益がともに過去最高を更新
今期第2四半期(12〜2月)は、四半期ベースの売上高・営業利益がいずれも過去最高を記録しました。主な要因は3つです。①円安の継続による海外売上の押し上げ、②中国でのダイヤバー販売再開によるデンタル部門の急回復、③ドイツ子会社MMGの受注増加です。デンタル関連の営業利益は前年同期比+118.0%と大きく改善しており、ダイヤバー復活の効果が業績に直接表れています。
注目ポイント③:次世代製品「JIZAI」の展開が加速
新製品「JIZAI(じざい)」は歯の根っこの治療(根管治療)で使う「NiTiロータリーファイル(ニッケルチタン合金でできた歯科用回転工具)」です。すでに日本・インド・ベトナムで販売が始まっており、2026年9月には中国への上市(販売開始)も計画しています。また栃木県の花岡工場(スマートファクトリー:自動化が高度に進んだ最先端の工場のこと)では、2026年9月よりJIZAIの本格量産を開始する予定で、今後の収益の柱となりうる製品として期待されています。
今後の見通し
中国でのダイヤバー販売回復が当初予想を上回るペースで進んでいるため、通期業績予想の上方修正も意識されます。新製品JIZAIの中国市場への投入(2026年9月予定)も、次の成長要素として注目されます。また引き続き円安環境が続けば、輸出比率の高いマニーにとって海外売上の追い風は続く見通しです。
まとめ
マニー(7730)の2026年8月期第2四半期は、中国でのダイヤバー復活が想定以上に順調で、四半期売上・営業利益ともに過去最高を更新した好決算でした。新製品JIZAIの展開も着実に進んでおり、「世界一の品質」を武器にした成長戦略が着々と形になってきています。
本記事は情報提供を目的としており、投資の勧誘を行うものではありません。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。

