(2025 年 8 月 3 日)
梅雨が本格化し、挿し木に最適とされる“湿度 80 % の季節”。今年は思い切って 8 本の枝 を挿しました。
- 挿し穂の条件:花後すぐの枝、長さ 8–10 cm、節は 2か所でカット
- 用土:超カルスNC-Rで改良した土(赤玉土が良いと思います)
- 処理:メネデール 100 倍に 1 h 浸漬 → 発根剤(ルートン)薄塗り
- 環境:北側の半日陰・ミニトマトの木陰


当時は「全本活着」を夢見ていましたが、現実は甘くありませんでした…
ご覧の通り、鉢中には枯れ茎だけが目立ちます。その中で 右奥の 1 本だけが青々と葉を展開。

項目 | 状態 | コメント |
---|---|---|
茎色 | ライトグリーン | 木部が生きている証拠 |
葉数 | 2 枚 | 苦しいながらも展開開始 |
茎基部 | わずかに膨らみ | 発根点形成の兆し |
用土湿り | やや乾き気味 | この段階では「乾き過ぎない程度」が正解 |
失敗した 4 本は、今年も厳しい35℃を超える猛暑日の中、暑さに耐えられずに枯れてしまったものと思われます。
1.挿し穂の太さ
残存株は節間が短く充実した中太枝 → 水分保持力が高かった。
2.葉の残し方
1/2 カットにし、蒸散を最小化。
3.日射管理の徹底
西日の当たらない建物の東面、且つミニトマトの木陰において管理
時期 | 作業 | 目的 |
8/上旬 | 鉢増し(9 cm → 12 cm)&用土同配合 | 根圏拡大+通気性確保 |
8/中旬 | 500 倍ハイポネックス散水(2 週毎) | 初期成長サポート |
9/上旬 | 半日陰→朝日 3 h の場所へ移動 | 光合成強化、葉色向上 |
9/下旬 | 芽数チェック→頂芽ピンチ | 株張り促進、来春の花数アップ |
ポイント: 根がまだ細くデリケートな時期。「やや乾かし気味」+「朝水やり」 で根腐れを避けることが最優先です。
- 個々にポットを分けて管理すれば、一本ずつの水分調整が容易だった。
- 木陰の下とはいえ直射日光が午前中だけでも当たってしまった影響があったかも。
- 真夏を避け、“梅雨入り~梅雨明け直前”が黄金期── 6 月第2週がベストかも。
植物の挿し木は “成功率 2 割” でも御の字 と言われる世界。派手に失敗しても、たった1本でも根づけば来年は新品種のように咲いてくれる──そのワクワク感こそがガーデナーの醍醐味です。
来週は鉢増し後の根の様子と、葉色の変化をレポート予定。あなたの万華鏡も、ぜひ小さな成功を大切に育ててみてください。
「1本の希望」が来春の豪華な花房に変わる日まで、一緒に見届けましょう!

ミケ
じゃぁね~ バイバイ~♪