任天堂(7974)2026年3月期Q3決算|Switch 2効果で売上が約2倍!純利益は通期予想を3Qで突破

任天堂 決算ブログ

任天堂が2026年2月3日に発表した2026年3月期第3四半期(2025年4月〜12月)の決算は、新型ゲーム機「Nintendo Switch 2」の大ヒットによって、売上高が前の年の約2倍になるという驚異的な結果になりました。純利益(会社に最終的に残る利益)はすでに通期予想(1年間の目標)を超えており、今期の好業績は確実な状況です。配当(株主への利益分配)も大幅に増やす予定で、個人投資家にとっても注目の決算です。

この会社、何をしているの?

任天堂は、京都に本社を置く世界的なゲームメーカーです。「Nintendo Switch」シリーズのようなゲーム専用機(テレビにつないだり、持ち歩いたりして遊ぶ機械)と、マリオ・ゼルダ・ポケモンといったゲームソフトの両方を作って販売しています。

同社ならではの強みは「ハードとソフトの一体型ビジネス」です。これは、ゲーム機(ハード)とゲームソフトを自社で両方作ることで、ゲーム機が売れればソフトも売れる、という好循環を生み出す仕組みです。たとえばiPhoneとApp Storeの関係に似ています。

また、マリオやポケモンなどの人気キャラクター(IP=知的財産)は映画やグッズにも使われており、ゲーム以外の収入源にもなっています。世界中でファンを持つブランド力が、任天堂の大きな競争力です。売上の約77%が海外からというグローバル企業でもあります。

2026年3月期 第3四半期の業績まとめ

2025年4月から12月の9ヶ月間(第3四半期累計)の業績は次のとおりです。

業績比較(前年同期 vs 当期) 単位:億円05,00010,00020,0009,562億1兆9,059億売上高+99.3%↑2,476億3,004億営業利益+21.3%↑2,372億3,589億純利益+51.3%↑前年同期(2025年3月期Q3)当期(2026年3月期Q3)
出典:任天堂2026年3月期第3四半期決算短信(2026年2月3日)
  • 売上高(会社全体の売り上げ):1兆9,059億円 前年比 +99.3%(約2倍!)
  • 営業利益(本業で稼いだ利益):3,004億円 前年比 +21.3%
  • 経常利益(本業以外の損益も含めた利益):4,558億円 前年比 +39.4%
  • 純利益(最終的に会社に残る利益):3,589億円 前年比 +51.3%
  • 海外売上高:1兆4,704億円(売上全体の77.2%)

注目ポイント①:Nintendo Switch 2が大ヒット!販売台数1,737万台

2025年に発売されたNintendo Switch 2は、当期(2025年4〜12月)だけでハードウェア(ゲーム機本体)を1,737万台、ソフトウェア(ゲームソフト)を3,793万本販売しました。これが売上高をほぼ2倍に押し上げた最大の要因です。

Switch 2は旧モデルのソフトも遊べる「後方互換性」という特徴があります。これはたとえると「新しいDVDプレーヤーが古いDVDも再生できる」ようなものです。このおかげで旧Switch向けの人気タイトル(マリオカート8デラックスなど)も引き続き売れており、ソフト販売が好調を維持しています。

ソフトの主な売れ筋タイトルは以下のとおりです。

  • 『Pokémon LEGENDS Z-A』:841万本
  • 『スーパーマリオギャラクシー 2』(10月発売):242万本
  • 『スーパーマリオギャラクシー』(10月発売):228万本

注目ポイント②:純利益が通期予想をQ3で早くも超えた!

会社が期初に掲げた今期1年間の純利益目標は3,500億円でした。ところがQ3(9ヶ月)終了時点ですでに3,589億円を稼ぎ出し、年間目標を超えてしまいました。

通期業績予想に対する進捗率(Q3時点)売上高84.7%1兆9,059億円 / 通期予想2兆2,500億円営業利益81.2%3,004億円 / 通期予想3,700億円純利益102.5%3,589億円 / 通期予想3,500億円(すでに達成!)
出典:任天堂2026年3月期第3四半期決算短信(2026年2月3日)

これは投資有価証券売却益(保有していた株を売って得た利益)326億円などの特別利益も加わった結果ですが、本業の利益も力強く成長しています。通期予想に対する経常利益の進捗も99.1%と、ほぼ達成済みです。

注目ポイント③:配当が前期の1.5倍に増額!

配当(株主へ利益を分ける仕組み)についても明るいニュースがありました。2026年3月期の年間配当予想は1株あたり181円と、前期の120円から61円の大幅増額が予定されています。

  • 前期(2025年3月期)年間配当:120円
  • 今期(2026年3月期)年間配当予想:181円(+50.8%)
  • 中間配当(すでに支払い済み):42円
  • 期末配当(予定):139円

業績の好調が配当増額という形でも株主に還元されています。

今後の見通し

会社が発表している2026年3月期の通期(1年間)の業績予想は変更なしです。

  • 売上高:2兆2,500億円(前期比+93.1%)
  • 営業利益:3,700億円(+30.9%)
  • 経常利益:4,600億円(+23.6%)
  • 純利益:3,500億円(+25.5%)※Q3時点ですでに上回り

純利益がすでに通期目標を超えていることを踏まえると、通期での上方修正(予想を上回る形での修正発表)の可能性も考えられます。一方、為替(円と外貨の交換レート)の変動が業績に大きな影響を与える点には注意が必要です。売上の約77%が海外なので、円高(円の価値が上がること)になると売上が目減りすることがあります。

まとめ

任天堂の2026年3月期第3四半期決算は、Nintendo Switch 2の好調な滑り出しを受けて、売上高が前年比約2倍という歴史的な好業績となりました。純利益はすでに通期目標を達成しており、配当も大幅増額が予定されています。Nintendo Switch 2の勢いが続くかどうかが、今後を占う最大の注目点です。


本記事は情報提供を目的としており、投資の勧誘を行うものではありません。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。

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