アパレルブランド「23区」「組曲」などで知られるオンワードホールディングス(証券コード:8016)が、2026年2月期第3四半期累計(2025年3月〜11月)の決算を発表しました。売上高は前年同期より16.5%増え、当期純利益は32.1%増と大幅な伸びを見せています。通期の業績予想に向けても、順調なペースで進んでいます。
この会社、何をしているの?
オンワードホールディングスは、「洋服・ファッション」を専門とする日本を代表するアパレル(衣料品)企業グループです。「アパレル」とは、洋服や衣料品全般のことです。百貨店の婦人服フロアで見かける高品質なブランドを作っている会社、と思うと分かりやすいでしょう。「23区」「組曲」「J.PRESS」「自由区」「ICB」などの人気ブランドを展開しています。1947年(昭和22年)創業の老舗で、日本のアパレル業界では大手の一角を占める存在です。国内事業が売上の約93%を占めています。
業績サマリー(2026年2月期 第3四半期累計)
| 項目 | 当期(3Q累計) | 前年同期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 1,747億円 | +16.5% |
| 営業利益(本業で稼いだ利益) | 95億円 | +11.3% |
| 経常利益(事業活動全体の利益) | 94億円 | +11.2% |
| 当期純利益(最終的な手取り利益) | 76億円 | +32.1% |
注目ポイント① 純利益が前年比32%増の大幅改善
当期純利益(会社が最終的に手にする利益)は76億円となり、前年同期より32.1%増えました。100円だった利益が132円になったイメージです。売上の伸びに加え、コスト管理の改善が利益を押し上げたとみられます。「稼ぐ力」が着実に高まっています。
注目ポイント② 国内事業が全体を力強く牽引
国内事業の売上高は1,624億円で全体の約93%を占めています。営業利益も101億円と好調です。一方、海外事業は売上高157億円を計上しましたが、営業段階ではまだ赤字(▲1.7億円)が続いています。全体の成長を引っ張っているのは国内の事業改善です。
注目ポイント③ 配当を年間30円に増額
株主への利益分配である「配当(はいとう)」は、前年の年間26円から今年は年間30円に増額されました。中間配当14円+期末配当16円の合計30円で、前年比約15%アップです。業績改善を受けて、株主還元を強化しています。
今後の見通し|通期目標への進捗は順調
通期(2026年2月期の1年全体)の業績予想は、売上高2,300億円(前年比+10.4%)、営業利益115億円(+13.3%)です。第3四半期までで売上高の76%、営業利益の83%を達成しており、進捗は順調です。残りの第4四半期(12月〜2月)は冬物衣料の需要が高まる重要な時期です。
まとめ
オンワードホールディングスの2026年2月期第3四半期累計は、売上・利益ともに前年を大きく上回る好調な結果でした。特に純利益の32%増は「稼ぐ力」の改善を示しています。配当増額も注目ポイントです。通期目標の達成に向けた第4四半期の動向が引き続き注目されます。
本記事は情報提供を目的としており、投資の勧誘を行うものではありません。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。

