— 2025 年 4 月・今シーズン 1 回目の散布記録 —
※この記事は 2021‑09‑27 公開「バラの消毒|時期と希釈倍率 備忘録」を春バージョンにアップデートしたものです。秋の記事と対で読んでいただくと、年間を通したローテーション管理がイメージしやすくなります。
・新梢がピカピカに伸び始めた 4 月上旬、雨上がりの晴れ間を狙って 1 回目を散布。
・散布直後は葉にツヤが出て、アブラムシも近づくことはないでしょう。
・写真は左からメルヘンツァウバー、 オデュッセイア、 ピエール・ドゥ・ロンサールです。



病害虫 | 発生しやすい時期 | 初期対策 | 散布間隔の目安 |
---|---|---|---|
アブラムシ | 4月~5月 新芽、若葉に集中して発生 | 最初の薬剤に殺虫成分を必ず混合 | 7~10 日 |
うどんこ病 | 5月~6月 気温の上昇とともに発生 | ベニレート系・ストロビルリン系で予防 | 10~14 日 |
黒点病 | 6月~7月 梅雨入りと共にリスク急増 | サプロール or サルバトーレで予防 | 10~14 日 |
春は 「アブラムシ → うどんこ → 黒点」 の順にリスクが移っていくので、ローテーションもそれに合わせて少しずつ中身をスライドさせると効率的です。
回数 | 殺虫剤 | 殺菌剤 | 展着剤 | 希釈倍率 | 予定時期 |
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① | オルトラン液剤 | トップジンM | アビオン‑E | ※ | 4/上旬:芽出し直後 |
② | ベニカR乳剤 | サルバトーレME | アビオン‑E | ※ | 4/中旬:新芽10 cm |
③ | モスピラン液剤 | サプロール乳剤 | アビオン‑E | ※ | 4/下旬:蕾が見え始め |
④ | ベニカネクストS | トップジンM | アビオン‑E | ※ | 5/上旬:蕾膨らむ頃 |
※希釈倍率は過去記事で表にしていますのでこちらから確認ください。

参考として1ℓの水で希釈する時の薬剤の量を示しておきます。
500倍:2mℓ
1000倍:1mℓ
私は薬剤を希釈する時には、園芸用計量カップとメートルグラスを使っています。
また、薬剤を入れるときには割りばしを使ってメートルグラスに流しいれるようにしています。
1.前準備
・散布前に株元の落ち葉や雑草などを掃除して、越冬した病原菌を減らす。
・薬剤散布前に水やりをしておきます。→ 根が潤うと薬害が出にくい。
2.当日(早朝が理想)
・無風~微風 × 曇りベースの日を狙う。
・葉の表も裏も “たっぷり滴るまで” 噴霧。
3.後処理
・散布器具は真水で2回以上すすぎ、ノズル内に薬液を残さない。
・薬剤が乾いた後であれば、その後雨が降っても大丈夫です。
・芽出し~蕾色づくまで が春の防除ゴールデンタイム。
・病害虫の “発生順” に合わせて 薬剤の組み合わせを微調整 すると無駄がない。
・希釈・散布後の雨 をチェックして「打ち直す or 次ローテーションを前倒し」——柔軟に動くと被害ゼロに近づきます。
今年もツヤツヤの新葉と大輪の花をめざして、一緒にがんばりましょう!

じゃあね~ ばいばい~。
最後におすすめの噴霧器です。ノズルは長いものが使い勝手が良いですよ!!