コガネムシ幼虫の対策完全ガイド|効果的な駆除方法と予防策

ガーデニング愛好者にとって、コガネムシの幼虫は厄介な害虫の一つです。特に土の中で植物の根を食べるため、成長を妨げるだけでなく、枯れる原因にもなります。本記事では、コガネムシの幼虫に対する効果的な駆除方法と予防策を詳しく解説します。

コガネムシの幼虫とは

コガネムシの幼虫は、下の写真のように頭が茶色で体が白色のCの形をしたイモムシのような姿をしています。成長すると2~3cm程度の大きさになります。土の中で生活し、植物の根を食べて成長していきます。

このように、コガネムシの幼虫は植物の根を食べて成長するため、植物にとっては特に厄介な存在です。特に、芝生や花壇、野菜の根を食い荒らします。見つけたら一刻も早く対策したいですよね。

コガネムシの幼虫が植物に与える影響

コガネムシの幼虫は、植物の根を食い荒らし、最終的には枯死に至ることがあります。また、根のダメージにより植物が弱り、病害虫に対する抵抗力が低下します。被害が進行すると、植物の成長が止まり、葉が黄色くなるなどの症状が現れます。症状が出るころには既にかなりの範囲で食害されてしまっているので、手遅れになっているかもしれません。

下の写真は4年ほど前にコガネムシの幼虫に根を食害されたアジサイ万華鏡です。

2020年10月

その後、こちらの万華鏡は何とか持ち直して、翌春には芽吹いてくれました。ちなみに今年の開花状況はこちらで、これまでで一番きれいに咲いてくれました。

2021年3月27日
2024年6月3日

植物の異常に気付けるタイミングによっては、このように復活してくれることもありますが、私の経験ではほとんどが枯れてしまうことが多い印象です。

そのため、対処療法よりも予防することに重点を置いた方が良いのかもしれません。

コガネムシの幼虫の発見方法

コガネムシの幼虫を早期に発見するには定期的に植物を観察して変化を見逃さないことだと思います。

発見のポイントは次の2つくらいでしょうか。

1.植物の元気がなくなってくる。

  葉が黄色くなったり、しおれたり、枯れたりする。

2.土が盛り上がっている。

  幼虫が土の中を動き回ることで、土が盛り上がることがある。

アジサイ万華鏡で、私がコガネムシの幼虫被害に気が付いたのは先ほどの写真の通り、急に元気がなくなり、葉っぱが枯れてきたためです。

ですので、お気に入りの植物はよく観察して、少しの変化に気づいてあげることが早期発見となり、復活できる可能性が高くなります。

コガネムシの幼虫を駆除する方法

1.手作業での駆除

こちらは対処療法になります。鉢植えであれば鉢から出して根鉢をくずしてコガネムシの幼虫を取り除きます。一方で地植えの場合は範囲が広くなってしまうのであまり現実的ではありません。

2.天然の防除剤を使用

・ニームオイルを使用する。

私もニームオイルを購入してみましたが、結構なお値段がしますし、ネットを検索してみると効果については完全な防除は難しいようです。

・バチルス・チューリンゲンシス(Bt)菌を利用する。

バチルス・チューリンゲンシス(Bt)菌は、害虫防除に利用される代表的な天敵微生物の一つです。

害虫がBt菌を摂取すると、消化管内で殺虫性のあるタンパク質が活性され害虫の細胞を破壊します。これによって、害虫は摂食を停止し、最終的に駆除が可能になります。

これらの天然駆除剤は効果が出るまでに時間がかかったり、効果が薄かったりと評価が分かれるようです。ですので、天然駆除剤を使用する場合は、早急な対応が必要としないなどの時間的な余裕がある時に選択するといいかもしれません。予防的な使い方ですね。

3.化学的な駆除剤を使用

コガネムシ幼虫に効果のある薬剤は次のものがあります。

・ダイアジノン粒剤

コガネムシ幼虫の退治と言えばこれではないでしょうか。うちでも利用していますが、棒などで土に穴をあけてそこへダイアジノン粒剤を入れて使用します。土の表面に撒いても効果はないので、その点は注意です。

・オルトランDX / オルトラン液剤

オルトランDXは土の上に撒くだけでいいので使い方としては簡単です。オルトランDXの効果は、浸透移行性と言って、土にまいた農薬の有効成分が植物に吸収され、植物体内を移動して害虫の被害を抑えることができます。

created by Rinker
¥1,280 (2024/12/23 18:43:50時点 楽天市場調べ-詳細)

オルトラン液剤は水で薄めて散布する薬剤です。こちらも浸透移行性により効果を発揮する薬剤です。

・ベニカXガード粒剤

ベニカXガード粒剤は殺虫剤のクロチアニジンと天然駆除剤のバチルス・チューリンゲンシス菌を併用したものです。土の上にまくだけでいいので使い方は簡単です。

まとめ

最後に、今回紹介した内容をまとめておきます。

駆除方法

・薬剤を使用して殺虫する。

・鉢植えであれば根鉢をくずして捕殺する。

予防方法

・天然防除剤を使用して予防する。

その他予防としてはマルチングをして土に卵を産ませないなどの方法があります。いろいろな方法を併用することで予防効果は高まりますので、今回紹介したもの以外にもあるかと思います。

コガネムシ幼虫は、ガーデニングにおいて非常に厄介な存在ですが、適切な駆除と予防策を取ることで、被害を最小限に抑えることが可能です。本記事で紹介した方法を参考に、コガネムシ幼虫の対策をして、コガネムシ幼虫から植物を守りましょう。

ミケ
ミケ

じゃぁね~ ばいばい~。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA