今回は、日本が世界に誇る“縁の下の力持ち”企業、トーカロ株式会社についてご紹介します。みなさんは「溶射(ようしゃ)」という言葉を聞いたことがありますか?ちょっと難しそうに感じるかもしれませんが、実はこの技術、私たちの生活を大きく支えているんです。
トーカロ株式会社は、金属やセラミックなどの表面に“特別なコーティング”をして、モノをもっと強く、長持ちさせたり、新しい機能を加えたりする会社です。この技術を「表面改質」といいます。
たとえば、
・半導体を作る装置の中にある部品にコーティングして、チリが出ないようにする
・火力発電所のボイラーの金属をサビにくくする
・新幹線の部品を絶縁する(電気を通さない)加工をする
など、私たちの見えないところで社会を支える“影のヒーロー”的存在なんです。
トーカロには、4つの行動指針があります。
「技術とアイデア」
「若さと情熱」
「和と信頼」
「グッド・サービス」
これをすべての社員が大切にしていて、社長自らが新入社員にも丁寧に語りかけているのだとか。ベンチャースピリットを持ち続ける姿勢が、技術革新やサービス向上につながっています。
トーカロが特に力を入れているのが、以下の3分野です。
① 半導体
スマホ、パソコン、AI、電気自動車…どれも半導体なしでは成り立ちません。その製造装置の部品に、トーカロの技術が欠かせないんです。今後も世界中で半導体工場が増える予定なので、まさに成長が期待される分野です!
② 鉄鋼
製鉄ラインで使われるロールなどに溶射技術を使って、耐久性をアップ。軽量化にも貢献しています。
③ 環境・エネルギー
風力・水力・バイオマス発電など、自然エネルギー分野での活用が進んでいます。省エネ・CO₂削減のニーズが高まる中、トーカロの技術が活躍する場面はどんどん増えています。
トーカロは、「2030年ビジョン」に「人と自然の豊かな未来に貢献する」ことを掲げています。そのために、
・再生可能エネルギーへの設備投資
・GHG(温室効果ガス)排出量削減(2030年までに46%減目標)
・労働災害ゼロを目指す安全管理
・女性管理職比率の向上(5%以上を目標)
・年4%の継続的な賃上げ
と、社員を大切にしながら環境にも貢献する取り組みを続けています。
では、投資家の視点から見たとき、トーカロはどうなのでしょうか?
・自己資本比率70%超の健全な財務
・安定したROE(2023年度:11.6%)
・売上・利益ともに過去最高を更新中(2025年度目標:売上530億円、利益120億円)
・配当性向50%&DOE5%超という株主重視の姿勢
・将来的に売上1000億円規模も視野に
と、まさに“堅実×成長”を兼ね備えた企業なんです。
トーカロの強みは、技術力だけではありません。顧客との信頼関係、社員との絆、そして地球環境への責任感。こうした“見えない力”をコツコツと積み重ねているからこそ、多くの産業から信頼され、未来に必要とされる存在になっています。
これからの時代、「サステナブル×技術×人財」がキーワードになるとすれば、トーカロはそのど真ん中にいる企業かもしれません。
「世界の裏方で、未来を支えたい」
そんな想いがこもった企業に、ちょっと投資してみたくなりませんか?

じゃぁね~ バイバイ~♪