今年の夏も、庭ではさまざまな植物たちがそれぞれのドラマを見せてくれました。成功や反省、意外な発見が入り混じり、園芸はやはり毎年「一期一会」だと実感します。ここで、この夏の振り返りと、来年への思案をまとめてみたいと思います。
まず印象的だったのはゴーヤ。今年は生育がものすごくよく、収穫量も過去最高でした。採れたての新鮮なゴーヤは料理に大活躍し、夏の食卓を彩ってくれました。
ただ、その勢いは庭の中で暴走気味。ついにはバラ「ピエール・ドゥ・ロンサール」にまで覆いかぶさり、ほかの植物の居場所を奪うほどでした。写真を見返すと、緑のカーテンというより“緑の壁”。収穫の喜びの裏には「片づけの大変さ」という大きな課題が待っていました。つるが支柱やフェンスにびっしり絡みつき、片づけは過去一番の重労働。来年はゴーヤを植えるかどうか、正直迷っています。

さらに副作用として、ゴーヤの陰になってサルビアが枯れてしまったのも痛手でした。日当たりのバランスを考えなかったのは反省点です。
夏の花といえばペチュニア。我が家では毎年の定番でしたが、今年は猛暑の影響か、思うように育ちませんでした。花つきも悪く、回復することなくシーズンが過ぎてしまい、少し寂しい夏花壇になってしまいました。


「夏=ペチュニア」という固定観念があっただけに、来年はどうするか悩ましいところです。
そんな中で、頼もしかったのが サンパラソル。炎天下でも葉が青々とし、鮮やかな花を次々と咲かせてくれました。やはり暑さに強い植物は安心感があります。


そして意外な活躍を見せてくれたのが サボテン。今年はよく花をつけ、思いがけない華やぎを与えてくれました。特別なケアをしたわけではないのに、なぜ調子が良かったのかは不明。これもまた園芸の面白さです。


うちの定番、クレマチス・カートマニージョー と アジサイ万華鏡 も無事に夏を越してくれました。毎年の顔ぶれが健在だと心が安らぎます。さらに、オステオスペルマム は半日陰に置いたところ、猛暑をしっかり乗り切ってくれました。丈夫で頼れる存在です。



一方で、今年は家庭菜園に挑戦した カゴメのミニトマト が全くうまくいきませんでした。花は咲いても実がならず、収穫ゼロ。育て方の工夫不足か、品種の選び方か、はたまた単なる相性の問題か…来年に向けて改善の余地がありそうです。



順調だったのはここまで、6月以降は葉の色がおかしくなって全くダメでした。
また、毎年こぼれ種から育つ シソ は、出始めの柔らかい葉っぱは美味しく収穫できましたが、育つにつれて葉が固くなり、結局使わなくなってしまいました。収穫のタイミングや切り戻しの工夫が必要かもしれません。
今年の挑戦のひとつが デュランタのスタンダード仕立て。枝を整えているところですが、少し大きくなってきて、どのタイミングで摘心すれば良いのか迷い中です。樹形を整えるのは簡単ではありませんが、その過程もまた楽しみのひとつ。



こうして振り返ると、今年の夏は「成功と反省の繰り返し」でした。来年に向けての課題はたくさんあります。
・ゴーヤは本当に植えるべきか?
・ペチュニアの代わりにサンパラソルをメインに?
・家庭菜園は品種や育て方を再考する?
・シソやデュランタは管理方法を工夫?
園芸に「正解」はなく、試行錯誤の連続。その積み重ねがまた次の季節につながっていきます。来夏はどんな庭になるのか、今から少し楽しみです。

じゃぁね~ バイバイ~♪