(秋の生育で春の花数が決まる!)
秋植えのパンジー・ビオラ。

10月〜11月にどれだけ株を充実させられるかで、春の花のボリュームが大きく変わります。
冬に一度成長が止まるため、12月上旬までの管理がとても重要です。
ここでは、実際の育成経験をもとに「年内に株をしっかり育てる5つのポイント」をご紹介します。
まず最も大切なのは光です。
パンジー・ビオラは日照時間がそのまま生育スピードに直結します。
・1日4〜5時間以上、できれば午前中に日光が当たる場所へ。
・壁の陰や鉢の影にならないよう、位置を少し動かすだけでも効果があります。
・光が不足すると株が間延びし、花が減ってしまいます。
ポイント
秋は日差しが斜めになるため、鉢を「少し前に出す」だけで日照量がぐっと増えます。
気温が下がってくると、土の乾きもゆっくりになります。
水やりは「朝に」「表土が乾いたらたっぷり」が基本です。
・夜に水を与えると、冷え込みで根が傷むことがあります。
・水はけの悪い鉢では根腐れの原因にも。
ポイント
「朝たっぷり、夜は控える」——このリズムを守ると、根が強く育ち、寒さにも負けません。
10月下旬〜11月は、花も咲きながら根が活発に動く時期です。
このタイミングで肥料を切らさないことが大切です。
・植え付け3〜4週間後から、液肥を7〜10日に1回与えましょう。
(ハイポネックス原液や花工場などの1000倍液)
・緩効性肥料(マグァンプK 小粒など)を少量、株元に追加してもOK。
ポイント
肥料を続けることで、年内に「春の花芽の予備軍」がどんどん作られます。
パンジー・ビオラは、花が終わるとすぐに種を作ろうとします。
種づくりにエネルギーを使うと、次の花の咲きが悪くなるので注意。
・枯れた花は花茎の根元ごと摘み取るのがコツです。
・週に1〜2回、こまめにチェックしておくと株が常に元気。
ポイント
「花を咲かせ続ける=花がらを取る」。
この積み重ねで年内に花数も株張りも一気にアップします。
11月後半になると、北風と朝霜が株にダメージを与えることがあります。
・夜は軒下や壁際に鉢を移動。
・冷え込みの強い朝は不織布や寒冷紗を軽くかけておくと安心。
・風で乾燥しすぎると葉がしおれ、光合成効率が落ちます。
ポイント
完全に防寒するより、「風よけ・霜よけ」で十分。
寒さに少し当てることで株が締まり、春に一気に開花します。
12月初旬までに——
・葉が地際で重なり合うほどのボリューム
・花数が安定して増えている
・根張りが良く、鉢いっぱいに広がっている
この状態まで育っていれば、冬の寒さに耐えながら春に一気に咲き誇ります。
冬のあいだ株がギュッと締まることで、春には花のドームができるようになります。

パンジー・ビオラの育て方は、実は「年内の仕込み」でほとんど決まります。
12月までに太陽と肥料と少しの愛情を。
それだけで、春に「見事!」と声が出るほどの花姿になりますよ。

じゃぁね~ バイバイ~♪

