アジサイ 万華鏡は母の日プレゼントとして人気がある花です。今年プレゼントとして受け取った方もいらっしゃるかと思います。受け取った時の花は、プロが育てたものですからとてもきれいな状態でしたよね。
このきれいな花を毎年見られたらいいですよね。
ですが、万華鏡は少し育てるのが難しいところがあります。その第一関門は夏越しになるかと思います。
今回は万華鏡の夏越しするための3つのポイントを解説します。
あじさい『 万華鏡 』はその名の通り、万華鏡をのぞき込んだような美しい花色が特徴です。
花色は青、ピンクとあり、白の縁どりが入るのでまさに万華鏡という感じで、見る人を魅了します。
このようにきれいに咲かせるためには少しの工夫が必要です。
2-1 日陰を作ってあげよう
夏の強い日差しは、紫陽花にとって大きなストレスです。特に『万華鏡』は、他の品種よりも日陰を好む傾向があります。
鉢植えの場合は、日陰になる場所に移動させましょう。地植えの場合は、木陰になる場所を選んだり、遮光ネットをかけるのもおすすめです。
ちなみにうちでは午後日陰になる半日陰の建物東面に置いて管理しています。それでもこのように葉焼けをしてしまいます。
葉焼けくらいは大丈夫だよ!
2-2 水やりはこまめに行う
紫陽花は水を好む植物ですが、夏は特に乾燥しやすいため、こまめな水やりが必要です。
朝、夕2回、たっぷりと水やりを行いましょう。
ただし、根腐れを防ぐため、鉢底から水が流れ出るまでしっかりと水を与えた後、土が乾くのを待ってから再度水やりを行います。
また、万が一日中に水切れしてヨレっとなってしまった場合は、鉢植えであれば日陰に移動してから水をあげてください。夏場に日向で水をあげてしまうと、あげた水の温度が上がってしまいかえって弱らせてしまうので、日が出ている場合の水やりは注意してください。
もう1点注意点があります。夕方の水やりをホースであげる場合、ホース内の水はほぼお湯になっていますので、手で確認して温かい水が出きってからあげてください。
2-3 風通しを良くする
植物全般そうですが、蒸れやすい環境は、病気や害虫の原因になります。
風通しの良い場所に置き、定期的に葉っぱを整理して風通しを良くしましょう。
花が終わった後には剪定を行い、その際に込み合ったところは間引き剪定をして風通しをさらに良くすると良いです。
3-1 肥料について
暑さが厳しい夏の時期は、植物の成長がゆっくりになるため、この時期は肥料をあまり必要としません。
そのため、わたしはこの時期に固形肥料を与えることはしません。
みなさんが暑さでバテているときに重たい食事をさけるのと同じように、植物も暑さが厳しい時には重たい肥料を必要としません。
あげるとすれば、液肥を通常の希釈率よりも薄めたものを涼しい時にあげるときがあるかなぁというくらいです。
3-2 病害虫について
私が5年ほど万華鏡を育ててきて一番ヤバいと思ったのは、コガネムシの幼虫です。
次の写真はコガネムシの幼虫に根を食害されて弱ってしまった時のものです。
コガネムシは6月頃から活動が活発になるらしいですが、卵を土壌に産み付ける時期は初夏から夏の終わりにかけてです。
ですから、この時期(8月ころ)は卵を産み付けられていた場合、幼虫が鉢の中にいる可能性があるので、バケツにオルトラン液剤を入れた水の中に鉢をしばらく浸けておいて退治します。
コガネムシ幼虫の対策完全ガイド|効果的な駆除方法と予防策おさらいとしてもう一度、夏越しのポイント3つをまとめておきます。
1.暑さが厳しい時期は日陰もしくは半日陰で管理する。
2.夏場の水やりは朝、夕の2回たっぷりと行う。
3.風通しの良い場所で管理する。
その他の注意点は次のことも覚えておいてください。
・暑さが厳しい時期は肥料を控える。
・コガネムシの幼虫による根の食害は致命的になる。
以上、アジサイ万華鏡の夏越しについてまとめてみました。
アジサイの中でも万華鏡は他の品種と比べてみても少し難しいところがありますが、とてもきれいな花を見せてくれます。
私はこれまでこの3つのポイントで夏越ししてきましたので、暖地地域であれば問題なく夏越しできると思います。
この記事がお役に立てれば幸いです。
じゃぁね~ ばいばい~。