6月に入り、季節は初夏へと移り変わりました。梅雨入りを目前に控えたこの時期、我が家のアジサイ「万華鏡」が、見事に咲き進んでいます。


今年は株全体の勢いが非常に良く、つぼみの段階からふくらみがしっかりしていて、開花への期待が高まっていました。そしてその期待通り、ふわふわとした花房が次々と色づき、華やかな表情を見せてくれています。
アジサイ「万華鏡」の最大の魅力は、なんといってもその繊細なグラデーションです。
白をベースに、淡い紫、薄桃色、青みがかったトーンが重なり合い、一つひとつの花が小さな宝石のように輝いて見えます。
特に今の時期は、株全体が満開手前の状態で、花ごとの個性が際立ちやすい時期でもあります。花房の中心がまだグリーンを帯びているものもあれば、すでに全体が色づき始めているものもあり、それぞれが異なる「ステージ」を楽しませてくれています。

今年は例年以上に株が充実しており、ボリューム感も申し分ありません。その一方で、花数の多さとボリュームの増加により、水分の管理にはより一層の注意が必要になっています。
鉢植えで育てているため、気温の上昇に合わせて土の乾きも早くなってきました。特にこの万華鏡は、花房が大きく葉の枚数も多いため、蒸散量がかなり多い印象です。朝夕のチェックを欠かさず、鉢の重量や土の乾き具合を目安にしながら水やりを行っています。
また、花が重くなると枝がしなりやすくなり、地面に接触しやすくなるため、必要に応じて軽く支柱で支えるようにしています。傷みやすい花弁を守るためにも、地面との接触は避けたいところです。
現在は、東側の半日陰に鉢を置いて管理しています。朝の柔らかな日差しは花色を美しく発色させるのに役立ちますが、日中の直射日光は万華鏡の繊細な花びらには負担が大きいと感じています。
特に晴天が続いた日には、午前中で十分な光量を確保できるため、午後からは日陰になるところで十分だと思います。葉焼けや花焼けを防ぎ、花をより長く美しく保つためのちょっとした気配りです。
現在の状態は、7〜8分咲きといったところでしょうか。株全体に花が回ってきており、これから1週間ほどでいよいよピークを迎える見込みです。
万華鏡の特徴として、花色が日に日に変化する「移ろい」を楽しめるのが大きな魅力。ピンクがかったものが青みを帯びてきたり、白く透けていた花が淡紫へと変化してきたりと、一つの花房の中にさまざまな表情が生まれます。
今後は、満開から徐々に色が落ち着いていく過程や、花後の剪定・来年に向けた準備も重要なテーマとなります。剪定のタイミングを見誤ると来年の花付きに影響するため、見頃をしっかり堪能したうえで、6月中下旬を目処に整えていく予定です。
アジサイ「万華鏡」は、育てていて本当に心が豊かになる花です。毎日少しずつ姿を変える様子を観察する時間は、忙しい日常の中でもふと立ち止まって深呼吸をするような、穏やかな癒しの時間になります。
園芸をしていて感じるのは、「日々の変化に気づく力」が自然と養われていくということ。花が発するサインや、葉の変化、水の吸い方に気づけるようになると、植物とのコミュニケーションが取れているような、そんな気持ちになれるから不思議です。
これからも、咲き進む万華鏡の姿を楽しみつつ、季節の移ろいをブログで伝えていきたいと思います。

じゃあね~ ばいばい~。




