カートマニージョーの「花後ケア」実録レポート (2025年)

—わさわさ伸びたツルを整えて、来年の満開へ備える—

はじめに

毎春、雪のように咲きこぼれるクレマチス カートマニージョー。 花が終わった後こそ、翌年の花つきを左右する大事なメンテナンスタイムです。今回は実際の作業写真を交えながら、 「切る・外す・支える・与える」 の4ステップでまとめました。

切る ― “徒長枝” と “枯れ枝” を最小限カット

チェックポイント実際の写真の様子作業のコツ
花柄と徒長枝細長い緑色の花梗がびっしり花柄は株のエネルギーを浪費するので 葉の上でカット
枯れ込んだ古枝中央部が褐色で葉がない芽が動かない節を探し、半節上で切り戻し
混み合いツルが絡み合い風通しゼロ株元から交差している枝を上手く誘引

※花梗(かこう):花をつける柄(え)の部分

✦ カートマニージョーは “弱剪定タイプ”
軽めに整えるだけで OK。太い幹を深く切りすぎると翌年花数が減ってしまうので注意。

カートマニージョー
花後のお手入れ
花梗がびっしり
花後のお手入れ前の状態 花梗がびっしり

外す ― いったん支柱を解体してリセット

麻紐・ビニタイを全部外す → 絡まりをほどくと病害虫チェックがしやすい

カートマニージョー
花後のお手入れ
花梗がびっしり
誘引
麻紐を外す前
カートマニージョー
花後のお手入れ
花梗がびっしり
誘引
麻紐を外しバラしたところ

・支柱・リングも抜き取り、鉢を 360°回しながら枝配置を確認

・各枝が絡まっているので、慎重に枝を折らないようにバラす。

支える ― 新しいツルは“ラウンド仕立て”で誘引

1.リング支柱を高めに組み直し

2.外側へ水平に伸びるツルだけを らせん状にゆるく固定

3.内側へ伸びる細枝は あえて垂らしてグラウンドカバー風

風通し × 採光 を両立させると、株中心の芽吹きが活発になります。

カートマニージョー
花後のお手入れ
花梗がびっしり
誘引
スカスカに見えますが芽吹きを考量

与える ― 活力チャージの追肥&用土チェック

タイミング資材ポイント
剪定直後緩効性肥料花後の“リン酸”で翌年の花芽形成UP
6月上旬液肥2 週おき×2回で葉色が濃くなる
真夏前ミリオンを株元に撒いておく蒸れ&根腐れ防止

花後によくあるトラブル

症状原因と対策
葉先が黄変根詰まり or 肥料切れ → 夏前に ひと回り大きい鉢へ植え替え
ツルがしおれる水切れ or 立ち枯れ病 → 朝晩の水やり徹底+株元に殺菌剤(ダコニール)
葉裏に白い粉ウドンコ病初期 → ベンレート水和剤 1000倍散布、込み合った枝を追加カット

まとめ

弱剪定+枝間引き で“透かし剪定”が鉄則(切りすぎると翌年の花数が少なくなる)

リング支柱+らせん誘引 で風通し&採光を確保

リン酸寄りの追肥用土の排水性アップ が翌年の花数を決める

これだけで “もじゃもじゃ” だった株がスッキリ! 来春の満開リース状開花 に向けた土台が完成です。花後こそ手をかけて、カートマニージョーと長く付き合いましょう。

カートマニージョー
花後のお手入れ
花梗がびっしり
誘引
お手入れ後の誘引状況
ミケ
ミケ

じゃあね~ ばいばい~。

常緑クレマチス 『 カートマニージョー 』 2年生 10.5cmポット苗 オセアニア系(フォステリー系・旧枝咲き)
【育て方とポイント】カートマニージョー 2年間の経験から

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