—わさわさ伸びたツルを整えて、来年の満開へ備える—
はじめに
毎春、雪のように咲きこぼれるクレマチス カートマニージョー。 花が終わった後こそ、翌年の花つきを左右する大事なメンテナンスタイムです。今回は実際の作業写真を交えながら、 「切る・外す・支える・与える」 の4ステップでまとめました。
チェックポイント | 実際の写真の様子 | 作業のコツ |
花柄と徒長枝 | 細長い緑色の花梗※がびっしり | 花柄は株のエネルギーを浪費するので 葉の上でカット |
枯れ込んだ古枝 | 中央部が褐色で葉がない | 芽が動かない節を探し、半節上で切り戻し |
混み合い | ツルが絡み合い風通しゼロ | 株元から交差している枝を上手く誘引 |
※花梗(かこう):花をつける柄(え)の部分
✦ カートマニージョーは “弱剪定タイプ”
軽めに整えるだけで OK。太い幹を深く切りすぎると翌年花数が減ってしまうので注意。

・麻紐・ビニタイを全部外す → 絡まりをほどくと病害虫チェックがしやすい


・支柱・リングも抜き取り、鉢を 360°回しながら枝配置を確認
・各枝が絡まっているので、慎重に枝を折らないようにバラす。
1.リング支柱を高めに組み直し
2.外側へ水平に伸びるツルだけを らせん状にゆるく固定
3.内側へ伸びる細枝は あえて垂らしてグラウンドカバー風 に
風通し × 採光 を両立させると、株中心の芽吹きが活発になります。

タイミング | 資材 | ポイント |
剪定直後 | 緩効性肥料 | 花後の“リン酸”で翌年の花芽形成UP |
6月上旬 | 液肥 | 2 週おき×2回で葉色が濃くなる |
真夏前 | ミリオンを株元に撒いておく | 蒸れ&根腐れ防止 |
症状 | 原因と対策 |
葉先が黄変 | 根詰まり or 肥料切れ → 夏前に ひと回り大きい鉢へ植え替え |
ツルがしおれる | 水切れ or 立ち枯れ病 → 朝晩の水やり徹底+株元に殺菌剤(ダコニール) |
葉裏に白い粉 | ウドンコ病初期 → ベンレート水和剤 1000倍散布、込み合った枝を追加カット |
・弱剪定+枝間引き で“透かし剪定”が鉄則(切りすぎると翌年の花数が少なくなる)
・リング支柱+らせん誘引 で風通し&採光を確保
・リン酸寄りの追肥 と 用土の排水性アップ が翌年の花数を決める
これだけで “もじゃもじゃ” だった株がスッキリ! 来春の満開リース状開花 に向けた土台が完成です。花後こそ手をかけて、カートマニージョーと長く付き合いましょう。


ミケ
じゃあね~ ばいばい~。
