USS(4732)1Q決算 増収増益、通期予想と配当を上方修正

USS 決算ブログ

中古車オークション最大手のUSS(ユー・エス・エス)が2026年8月4日、2027年3月期第1四半期(2026年4月〜6月)の決算を発表しました。売上高は前の年の同じ時期より14.1%増え、利益もそろって増加しました。あわせて通期の業績予想と配当予想の上方修正(見通しを引き上げること)も発表しています。

この会社、何をしてるの?

USSは愛知県東海市に本社を置く、中古車のオークション会場を運営する会社です。国内では最大手にあたります。

オートオークションとは、中古車販売店どうしが中古車を売り買いする「業者専用の市場」のことです。私たちが中古車店で買う車の多くは、こうした会場を通って店に並びます。USSは車を自分で仕入れて売るのではなく、場所としくみを提供し、出品や成約のたびに手数料を受け取るビジネスです。在庫を抱えないため、利益率が高いのが特徴です。

このほか、中古車買取専門店「ラビット」の運営や、使わなくなった車から金属などを取り出す資源リサイクル事業も手がけています。

第1四半期の業績サマリー

主な数字は次のとおりです。自己資本比率とは、会社の資産のうち返さなくてよいお金がどれくらいの割合かを示す数字で、高いほど財務に余裕があるとされます。

項目前年同期当期(2027/3期1Q)増減率
売上高273億89百万円312億56百万円+14.1%
営業利益(本業のもうけ)147億8百万円161億50百万円+9.8%
経常利益148億70百万円163億48百万円+9.9%
四半期純利益(最終のもうけ)102億32百万円109億46百万円+7.0%
自己資本比率76.7%(前期末)76.8%+0.1pt
USS 2027年3月期第1四半期の業績(前年同期比)

注目ポイント1:オークションの成約率が上がった

本業のオートオークションでは、会場に出された車(出品台数)が95万台で4.7%増え、実際に売買が成立した台数(成約台数)は61万9千台で8.4%増えました。成約率は65.1%と、前の年の62.9%から上がっています。

出品も成約も増えたことに加え、インターネット経由でオークションに参加する「CIS」の月会費を改定したことも増収増益につながったと会社は説明しています。

注目ポイント2:リサイクル事業が大きく伸びた

セグメント売上高前年同期比営業利益
オートオークション242億6百万円+8.5%157億28百万円(+7.6%)
中古自動車等買取販売32億62百万円+14.0%65百万円(前年は25百万円の赤字)
リサイクル34億21百万円+80.9%2億84百万円(+433.8%)

目を引くのはリサイクルの伸びです。金属スクラップ(くず鉄などの金属くず)の取扱量が増え、金属の相場が高い水準で推移したことが追い風になりました。解体工事の件数増加も寄与しています。

今後の見通し:通期予想と配当を引き上げ

第1四半期が想定を上回ったことを受け、会社は2026年5月12日に公表していた通期予想を引き上げました。

項目前回予想今回修正予想増減率
売上高1,198億円1,218億円+1.7%
営業利益610億円626億円+2.6%
経常利益618億円634億円+2.6%
当期純利益416億円426億円+2.4%
1株当たり年間配当55円00銭56円40銭+1円40銭
USS 通期予想の上方修正

配当も年間56円40銭へ引き上げられました。中間・期末それぞれ28円20銭の予定で、前の期の実績54円70銭から増える見通しです。

USSは株主還元の方針として、連結配当性向(もうけのうち配当に回す割合)60%以上、2026年3月期から2028年3月期までの3年間で総還元性向100%以上を掲げています。今回の修正後の配当性向は60.2%です。

まとめ

USSの第1四半期は、オークションの出品・成約がともに増え、リサイクル事業も伸びた結果、売上・利益がそろって増える決算となりました。通期の見通しと配当の引き上げもあわせて発表されています。

中古車の流通量やオークションの成約率、金属相場といった外の環境に業績が左右されやすい面はあります。今後もこれらの動きが業績にどう影響するかが注目点になりそうです。

本記事は情報提供を目的としており、投資の勧誘を行うものではありません。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。

出典:株式会社ユー・エス・エス「2027年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」「連結業績予想および配当予想の修正に関するお知らせ」(いずれも2026年8月4日開示)

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