夏の猛暑をなんとか乗り越えた、わが家のクレマチス・カートマニージョー。
今年も無事に緑を保ってくれて一安心…と思っていたのですが、
最近になってところどころの枝が茶色く枯れてきました。
最初は数枚の葉だけだったのが、気づけば枝ごと茶色くなり、
周囲の葉にも少しずつ影響が出ているような感じです。

見た目はまだ青々していますが、部分的に茶色い枝や枯れ葉が点在しています。
特に枝の中ほどや込み合った部分に多く、風通しの悪さも感じられます。

近くで見ると、葉の先からパリパリに乾燥し、
やがて枝全体が力を失って垂れているのがわかります。
このような症状は、根本的なトラブルや蒸れ、病気などが原因で起こることが多いです。

茶色く変色した葉の中には、黒っぽいシミのような部分も見られます。
これは灰色かび病(ボトリチス病)や立ち枯れ病の初期症状の可能性もあります。
①花後の剪定が弱く、枝が蒸れた
カートマニージョーは花後(5〜6月)にしっかり剪定して、枝を更新してあげるのがコツ。
剪定が甘いと古枝が残って込み合い、
風通しが悪くなって蒸れ→部分的な枝枯れにつながります。
②根詰まり・過湿気味
鉢底を見るとコケが生え、土がいつも湿っている様子でした。
カートマニージョーはやや乾燥気味を好むタイプなので、
過湿状態が続くと根が酸欠を起こし、枝単位で枯れやすくなります。
③灰色かび病などのカビ性トラブル
特に9〜10月は、昼夜の寒暖差で湿度が上がりやすく、
放置した古葉にカビが発生して病気が広がることも。
1.枯れ枝をすべてカット!
完全に茶色くなった枝は復活しないので、根元から剪定します。
緑の部分が残っている枝は、その手前でカット。
ハサミはアルコールで消毒して清潔に保ちましょう。
ポイント:
カートマニージョーは“新しい枝に翌年の花が咲く”タイプ。
秋のうちに古枝を切っておくと、来春の芽吹きがぐんと良くなります。
2.風通しをよくする
枝を間引いてスカスカにすることで、蒸れや病気を防げます。
株の中心に風が抜けるよう意識して剪定を。
支柱やトレリスの配置を少し変えるのも効果的です。
3.植え替え・土の見直し
もし2年以上同じ鉢で育てている場合、根詰まりの可能性大。
この時期(9〜10月)はちょうど植え替えが可能です。
おすすめの土配合:
・赤玉小粒:5
・腐葉土:3
・軽石(またはパーライト):2
通気性を重視し、水はけのよい環境を整えましょう。
4.病気の予防
剪定後は「ベニカXファインスプレー」などの殺菌・殺虫剤を軽く散布。
土の表面の落ち葉も取り除き、風通しの良い場所で管理します。
・水やりは「土の表面が白っぽく乾いてから」
・日当たりは「午前中の柔らかい光」程度が理想
・肥料は秋に緩効性肥料(マグァンプKなど)を少量
・冬の間は控えめに管理して、春の新芽を待ちましょう
夏を越した後のカートマニージョーが部分的に枯れるのは、
「剪定不足」+「蒸れ」+「根の疲れ」が重なっていることがほとんど。
ただし、株全体がまだ青々しているので、
今のうちに枯れ枝を整理してあげれば十分回復できます
来春、またあの清楚な白い花が咲くように──
秋はカートマニージョーのリセット期と考えて、軽いお手入れをしてあげましょう。

じゃぁね~ バイバイ~♪

