はじめに
「万華鏡」は大輪の花房が魅力的な手まり咲きアジサイですが、開花が進むにつれて花の重みで茎が倒れやすい品種のため、美しい球形を保ったままシーズンを楽しむには、つぼみが膨らみ始めたタイミングで支柱を準備するのがコツ。本記事では、実際の作業写真を交えながら、支柱選びから取り付け手順、開花後の管理までを詳しく解説します。
この記事でわかること
・万華鏡が倒れやすい理由と支柱の必要性
・支柱を立てるベストタイミング
・必要な資材と準備物
・見た目を損ねないスマートな支柱の立て方
・開花期〜花後のケアポイント
1.花房が大きい … 15〜20㎝にもなるボリューム
2.花茎が柔らかい … 新梢は水分を多く含み風雨で曲がりやすい
3.鉢植え栽培が多い … 地植えより株元が不安定
これらが重なり、雨や自重で一気に倒れてしまうことがあります。
・目安:4月下旬(遅くとも5月初旬)※つぼみは4月中旬ごろから動き出すので株の成長度合いをチェックして判断
・チェックポイント
つぼみの直径が2、3cmくらいになったらスタート。
花茎がかたむく前に作業すると固定を悩まなくてすみます。
見ごろは6月上旬。つぼみが膨らみ始めたころに支柱を仕込み、開花時にドーム形をキープ。
資材 | 目安本数 | ポイント |
園芸支柱(60㎝) | 20本くらい | 株の育ち具合によりますが、多めにあると安心 |
竹ひご(φ3㎜) | 20本くらい | 園芸支柱と竹ひごを麻紐で結んで使います |
麻ひも | 適量 | 自然素材で目立たず、結びやすい |
園芸用ハサミ | 1本 | ひもカット & 茎の整理 |
1.支柱を放射状に挿す
鉢の外周に、時計の文字盤のように均等間隔で挿入。根を傷めないよう株元にはなるべく挿さない。

2.竹ひごでリングを作る
園芸支柱と竹ひごを麻紐で連結し、鉢の外回りに円を作る。

3.はみ出した茎を内側へ誘引
なるべくドーム状になるように竹ひごで形を整え、外に倒れている茎を持ち上げるようにして誘引。
4.仕上げチェック
真上から見て円形、横から見てドーム型になっていれば完成。余分なひもや竹ひごの飛び出しはカット。

・つぼみが小さい段階では支柱が花より多少高くても開花するころには花下に隠れるのでOK。
・竹ひごはなるべく花茎の外に出ないように調整して麻紐でとめておく。
・答え合わせは開花して最盛期に分かりますが、支柱は頑張った分だけよりきれいに仕上がります。
時期 | 作業 | ワンポイント |
開花中 | 花が雨に当たると重くなる→軒下 or 雨よけに移動 | 花を長く楽しみたい場合は軒下で管理 |
梅雨入りまで | 花後剪定は梅雨入り前までに行う | 来年の花芽を切り落とさないように早めに |
花後すぐ | 剪定(花がら切り)と肥料 | 割と花はすぐに痛むので早めに切る |
大輪の万華鏡を最後まで美しい姿で楽しむカギは、開花前の一手間にあります。早めの支柱準備で茎や花房へのストレスを最小限に抑え、咲き誇る“万華鏡”をぜひ満喫してください。

2025年は昨年のこの写真の状態を上回ることを目指しています。昨年よりきれいになることを期待しながら、少し面倒くさい支柱作業を頑張っています。
おすすめ資材
麻紐と竹ひごは量を使うため、多めに持っておくといざという時に重宝します。特に麻紐は色々なところで使えるので、これくらいのものを買っておいてもいいと思います。
園芸用はさみは消耗品なので、ホームセンターにある適当なものでいいと思います。

じゃあね~ ばいばい~。