【栽培記録と反省】アジサイ万華鏡、今年はなぜ青く咲かなかったのか? ー万華鏡を青く咲かせる方法ー

今年も楽しみにしていたアジサイ「万華鏡」が無事に咲きそろいました。しかし、ひとつだけ心残りが。それは——思い描いていたような「濃い青」の発色が出なかったことです。

アジサイ万華鏡 満開 6月初旬
6年目の株
2025年 アジサイ万華鏡

当初はブルー系の花色を期待して育てていましたが、咲いた花はやや淡い青〜紫寄り。万華鏡の魅力のひとつである「澄んだ青色」を引き出せなかったことは、今後に向けて大きな反省点となりました。

そこで今回は、なぜ青くならなかったのか? その理由を振り返るとともに、来年こそは美しい濃青色を咲かせるための対策をまとめておきたいと思います。

今年の育て方と反省点

1.用土の酸性度が不十分だった可能性

アジサイの花色は土壌のpH(酸性度)に大きく左右されることは知られています。

理想のpHは 5.0〜5.5の酸性。ところが、今年も市販の培養土をそのまま使っていたため、pHの確認も酸性調整も行っていませんでした。

反省:土壌pHを測定・調整しなかった。

2.アルミニウム(ミョウバン)を与えていなかった

青く発色するには、土壌中にアルミニウムが存在することが必要です。今年はミョウバン水を与える必要があることを知らなかったため、青色化に必要な要素が足りなかった可能性が高いです。

反省:ミョウバン水の補給をしていなかった。

3.リン酸の多い肥料を使っていたかも?

リン酸(P)はアルミニウムの吸収を阻害するため、青色の発色を妨げる要因になります。肥料の成分を意識して選んでいなかったため、結果的にリン酸過多だった可能性があります。

週一で液肥を与えていましたが、成分を確認するとN:P:K=8:10:5でした。花工場だけに花肥えであるリン酸:P多めの肥料ですね。

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反省:肥料選びに注意を払っていなかった。

4.水分管理の甘さ

梅雨入り前後の晴天続きで、水切れを起こした日が数日あったのも事実。水分が不足すると、アルミニウムの溶解が進まず、青色になりにくくなります。

反省:水切れさせてしまった日があった。

来年に向けての対策

酸性土壌を整える(鉢増しの際)

・鹿沼土や無調整ピートモスを混ぜてpHを調整。

・必要に応じて青アジサイ用の専用土を活用。

・pH測定キットで定期的に土壌チェック。

焼きミョウバンを使った「ミョウバン水」を施用

・水500mlに焼きミョウバン1gを溶かして「ミョウバン水」を作る。

・3週間に1回、2~3回ほど根元に灌水。

・焼きミョウバンはスーパーや薬局で手に入る。

肥料はリン酸控えめを選ぶ

・「チッソ(N):リン酸(P):カリ(K)」の比率に注目。

・リン酸が少なめ(Pが低い)肥料を選び、成分表示を要チェック

水切れ厳禁!

・特に開花前後の時期(5月〜6月)は水やりを徹底管理

・土の表面が乾いたらたっぷり与え、鉢底から水が抜けるまで確実に。

品種の特性にも理解を

「万華鏡」はブルーの発色が美しいことで知られていますが、同じ品種でも株によって色の出方に個体差があります。いくら理想的な環境を整えても、若干のばらつきは避けられない点も理解しておくことが大切です。

まとめ

今年はアジサイ万華鏡の育成で「青色が思ったより淡かった」という反省点が残りました。けれど、その原因をきちんと振り返り、来年に活かせば、きっとより美しい花を咲かせられるはずです。

来シーズンは土壌の酸性度、ミョウバンの補給、肥料の見直し、水分管理といった基本を丁寧に積み重ねて、万華鏡ならではの透明感あふれる青を咲かせたいと思います。

追記 

アジサイ万華鏡の色合いが日に日に深まってきました。

先週は色がぼんやりして、今年の万華鏡はもう終わりかなと思っていましたが、そこから徐々に染まっていくように色合いが深まってきました。

2025年6月14日

先週よりもこちらの方がきれいですね。

また、支柱に使う資材でいいものがあったので載せておきます。

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ミケ
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じゃあね~ ばいばい~。

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