この会社、何をしてるの?
三菱商事は、食料品・エネルギー・金属・機械など幅広い分野で世界中とビジネスを行う「総合商社(そうごうしょうしゃ)」です。日本だけでなく世界90カ国以上に拠点を持ち、企業と企業のビジネスをつなぐ「橋渡し役」として活躍しています。鉄鉱石(てっこうせき)や天然ガスなどの資源ビジネスから、スーパーやコンビニエンスストアへの食材供給まで、暮らしを支える多様な事業を展開しています。
2026年3月期 業績サマリー
| 指標 | 2026年3月期 | 2025年3月期 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 収益(売上に相当) | 18兆9,160億円 | 18兆6,212億円 | +1.6% |
| 税引前利益(ぜいひきまえりえき) | 1兆961億円 | 1兆3,923億円 | ▲21.3% |
| 当期利益(グループ全体) | 9,167億円 | 1兆764億円 | ▲14.8% |
| 親会社株主帰属利益 | 8,005億円 | 9,506億円 | ▲15.8% |
| 1株当たり配当金 | 110円 | 100円 | +10円 |
三菱商事 2026年3月期 業績比較
186,212
189,160
収益(億円)
13,923
10,961
税引前利益
10,764
9,167
当期利益
9,506
8,005
親会社帰属
前期
当期(増)
当期(減)
単位:億円
注目ポイント
① 3年連続の減益も「増配」を継続
純利益は3年連続で減少しましたが、年間配当は前期より10円増の110円に引き上げました。2027年3月期もさらに15円増の125円を予定しており、株主還元(かぶぬしかんげん)への姿勢は変わっていません。
② 収益は増収。資源安・円高が利益を圧迫
収益(売上に当たる数字)は前期比+1.6%と増えましたが、利益面では資源価格の下落(てっこうせきや原油の値下がり)や円高の影響を受け大幅な減益となりました。資源依存度の高い総合商社共通の課題が表れています。
③ 2027年3月期は大幅回復を予想
次の2027年3月期(2026年4月〜2027年3月)の純利益は前期比+37.4%増の1兆1,000億円と力強い回復を見込んでいます。資源価格の安定や非資源分野の成長が期待されます。
今後の見通し
三菱商事は非資源分野(食料・流通・インフラなど)の強化を進めており、資源価格に左右されにくい収益構造への転換を図っています。2027年3月期の大幅増益予想は、その戦略が実を結びつつある証拠といえるかもしれません。また、連続増配の方針を維持しており、安定した配当収入を求める投資家(とうしか)にとっても注目の銘柄です。
まとめ
三菱商事の2026年3月期決算は、収益は増加したものの資源安・円高の逆風で利益面は3期連続の減益となりました。ただし、増配継続と次期の大幅増益予想はポジティブな材料です。総合商社の中でも最大規模を誇る三菱商事が、非資源分野への転換を進めながら安定成長できるか、今後も注目が集まります。
本記事は情報提供を目的としており、投資の勧誘を行うものではありません。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。

