マニー(7730)決算:3Q売上高は過去最高、通期予想を上方修正

マニー 決算ブログ

医療機器メーカーのマニー(7730)が、2026年7月15日に2026年8月期第3四半期(2025年9月〜2026年5月)の決算短信を発表しました。売上高は四半期として過去最高を更新し、あわせて通期業績予想の上方修正も発表しています。この記事では、決算のポイントをやさしく整理します。

この会社、何をしてるの?

マニーは栃木県宇都宮市に本社を置く医療機器メーカーです。手術で傷口を縫うための針(縫合針)や、白内障手術で使う眼科ナイフ、歯の治療に使う器具などを作っています。

特に「アイレス針」(糸と針が一体になった手術用の針。糸を通す穴が無いぶん細く、体への負担が小さい)では世界トップクラスのシェアを持つ、ニッチトップ(すき間分野の世界一)企業です。売上の多くを海外が占めるグローバル企業で、「世界一の品質を世界のすみずみへ」を使命に掲げています。

業績サマリー

第3四半期までの9か月間(累計)の業績は次の通りです。金額は百万円単位の開示値を億円に換算しています。

項目前年同期今回増減率
売上高222.8億円243.9億円+9.5%
営業利益(本業で稼いだ利益)61.3億円74.8億円+22.0%
経常利益(本業以外の損益も含めた利益)60.2億円80.3億円+33.3%
純利益(最終的に残った利益)42.5億円56.4億円+32.6%
マニー2026年8月期第3四半期累計の業績比較グラフ(売上高・営業利益・純利益とも前年同期比で増加)

注目ポイント①:中国「ダイヤバー」の販売再開が想定以上

デンタル関連製品(歯の治療に使う器具)の売上高は81.0億円と前年同期比16.2%増え、セグメント利益(この事業の営業利益)は約2倍(102.4%増)になりました。

けん引役は「マニーダイヤバー」(歯を削るための、ダイヤモンドの粒が付いた器具)です。2025年3月から自主回収を行い中国での販売を止めていましたが、規制当局の承認を受けて2025年11月に販売を再開しました。注文の戻りは会社の当初目標より速く、通期では回収前の約8割(21億円)まで回復する見込みです。

このほか、アイレス針関連製品は中国やインドなどアジアでの大型受注により増収増益、サージカル関連製品(手術用の器具)も欧州・日本・北米での眼科ナイフの好調により増収増益でした。主力3事業がそろって伸びた形です。

注目ポイント②:通期業績予想を上方修正

好調な販売と円安を受けて、会社は同日に通期の業績予想を引き上げました。売上高は328億円→329億円(+0.3%)、営業利益は92億円→97億円(+5.4%)、経常利益は89.5億円→101.5億円(+13.4%)、純利益は64.5億円→68億円(+5.4%)です。達成すれば、純利益は前期比46.4%増となります。

なお、第4四半期には高根沢工場の閉鎖にともなう一時費用(特別損失)を見込んでいると説明されています。

配当と財務の状況

配当(株主へ利益を分ける仕組み)は、中間17円+期末24円の年間41円予想です。前期の39円から2円の増配(配当を増やすこと)予定で、今回の上方修正にともなう配当予想の変更はありません。自己資本比率(総資産のうち返す必要のないお金の割合)は91.6%と、財務はとても健全です。

まとめ

主力3事業がそろって増収増益となり、中国ダイヤバーの回復と円安が業績を押し上げました。第4四半期には工場閉鎖の一時費用が出る見込みですが、過去最高ペースの業績が続いています。8月末の通期の着地を見守りたいところです。

本記事は情報提供を目的としており、投資の勧誘を行うものではありません。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。

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