ゲーム機「Nintendo Switch」で世界的に知られる任天堂(証券コード:7974)が2026年3月期の決算を発表しました。2025年6月に発売した新型ゲーム機「Nintendo Switch 2」が世界中で好調な売れ行きを見せ、売上高は前の年のほぼ2倍という驚異的な伸びを記録しました。利益も大幅に増え、配当(株主への利益の分配)も前期の120円から219円と大きく増やしました。
この会社、何をしてるの?
任天堂は、家庭用ゲーム機とゲームソフトを作る会社です。「Nintendo Switch」「ゲームボーイ」「ファミコン」など、長年にわたって世界中で愛されるゲーム機を生み出してきました。マリオ・ゼルダ・ポケモン(※)などの人気キャラクターも任天堂のゲームが生んだものです。ゲーム機本体(ハードウェア)とゲームソフト(ソフトウェア)の両方を手がけていて、世界中で販売しています。売上の約77%が海外から来るグローバル企業でもあります。(※ポケモンは国内では株式会社ポケモンが、海外では任天堂が発売・販売)
業績サマリー
| 項目 | 前期(2025年3月期) | 当期(2026年3月期) | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 1兆1,649億円 | 2兆3,131億円 | +98.6% |
| 営業利益 | 2,826億円 | 3,601億円 | +27.5% |
| 経常利益 | 3,723億円 | 5,422億円 | +45.6% |
| 当期純利益(親会社帰属) | 2,788億円 | 4,241億円 | +52.1% |
| 1株当たり利益(EPS) | 239.47円 | 364.51円 | +52.2% |
| 年間配当 | 120円 | 219円 | +99円 |
売上高と当期純利益の比較単位:億円 Switch 2発売効果で売上ほぼ2倍!11,649億円前期売上23,131億円当期売上2,788億円前期純利益4,241億円当期純利益売上高当期純利益+98.6%+52.1%
注目ポイント① Nintendo Switch 2の大ヒットで売上がほぼ2倍に
最大のニュースは、2025年6月に発売した「Nintendo Switch 2」の好調な滑り出しです。新しいゲーム機(ハードウェア)の発売は任天堂にとって数年に一度の大きなイベントで、ゲーム機本体だけでなく、一緒に遊ぶゲームソフト(ソフトウェア)も一気に売れる「相乗効果」が生まれます。その結果、売上高は前の年の1兆1,649億円から2兆3,131億円へと、なんと+98.6%(約2倍)の大幅増収となりました。海外での人気も高く、売上の約77%が海外から来ています。
注目ポイント② 来期は減収減益の予想 ─ でも心配しすぎなくてよい理由
翌期(2027年3月期)の業績予想は、売上高2兆500億円(△11.4%)、当期純利益3,100億円(△26.9%)と減少を見込んでいます。これはNintendo Switch 2の発売直後の「特需(とくじゅ)」、つまり発売直後だけに集中した大きな需要が一巡するためです。任天堂は引き続きSwitch 2向けの新しいゲームソフトを順次発売し(Star Fox、スプラトゥーン レイダースなど)、ハードウェアの普及を継続させる計画です。「売れ始めたゲーム機をじっくり育てていく」段階に入ったと言えます。
今後の見通し
来期の配当予想は162円(今期219円から減少)ですが、ゲーム機の普及拡大期として投資を続けながら、安定した収益の積み上げを目指す方針です。Switch 2向けの充実したソフトウェアラインアップを武器に、世界中のゲームファンへの訴求を続ける見通しです。
まとめ
任天堂の2026年3月期は、Nintendo Switch 2の発売という大きなイベントに支えられ、売上・利益ともに大幅増という素晴らしい結果でした。来期は一時的な踊り場となる見通しですが、長期的なプラットフォームの育成という視点では、むしろ正常な成長軌道と言えます。
本記事は情報提供を目的としており、投資の勧誘を行うものではありません。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。

