橋や道路・トンネルなどのインフラ補修を専門とするショーボンドホールディングス(証券コード:1414)が、2026年6月期第3四半期(2025年7月〜2026年3月の9ヶ月累計)の決算を2026年5月11日に発表しました。売上高は前年同期比1.7%の微減でしたが、営業利益・純利益は増益を維持。通期の業績予想は据え置きで、19期連続増配予定という安定感が光る内容でした。
この会社、何をしてるの?
ショーボンドホールディングスは、老朽化した橋・高速道路・トンネルといった社会インフラを「補修・補強」する工事を専門とする建設会社です。コンクリートのひび割れを直したり、弱くなった構造物を特殊な材料で補強したりする、いわば「インフラのお医者さん」です。新しく作る(新設)のではなく、古くなったものを長持ちさせる「維持・修繕」の専門家として国内トップクラスのシェアを誇ります。日本のインフラは高度経済成長期(1960〜70年代)に大量に建設されたものが多く、今まさに老朽化のピークを迎えています。補修専門のショーボンドHDへの需要は長期的に拡大することが見込まれており、社会インフラの「守り手」として注目されています。
業績サマリー(2026年6月期 第3四半期累計・日本基準・連結)
| 項目 | 前年同期 | 当期(Q3累計) | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 679億円 | 668億円 | △1.7% |
| 営業利益(本業の利益) | 163億円 | 166億円 | +1.8% |
| 経常利益 | 165億円 | 170億円 | +2.8% |
| 純利益 | 117億円 | 119億円 | +1.5% |
| 自己資本比率 | 81.4% | 83.3% | +1.9pt |
注目ポイント①|売上微減でも利益は増益、通期進捗率79%と順調
売上高は前年同期から11億円(△1.7%)減少しましたが、営業利益・経常利益・純利益はいずれも前年を上回りました。建設業では工事の竣工(完成)時期によって売上が前後する特性があり、今期は工事の集中が第4四半期(4〜6月)に多いと見られます。重要なのは「採算の良い工事を選んで受注する」経営姿勢が利益率を高めていること。通期の業績予想(売上高910億円、営業利益210億円)に対し、Q3時点での営業利益進捗率は約79%と高水準。残り1四半期で計画を十分達成できる勢いです。
注目ポイント②|19期連続増配・株式分割で個人投資家にも買いやすく
2026年1月1日に1株を4株に分割する株式分割を実施しました。分割前ベースで今期の配当予想は年間182円(中間82円+期末100円)で、前期の175.50円から6.5円の増配です。これで19期連続増配となります。自己資本比率83.3%と、借金をほとんど抱えない超健全な財務体質も特筆です。インフラ老朽化という長期的な追い風の中、安定した利益と増配を続ける姿勢が際立っています。
まとめ
ショーボンドHDの第3四半期決算は、売上微減ながら利益は増益という底堅い内容でした。通期予想も据え置きで、最終四半期(4〜6月)での着地が期待されます。日本の老朽インフラという確実な需要を背景に、19期連続増配・高い財務健全性が光るディフェンシブ銘柄です。
本記事は情報提供を目的としており、投資の勧誘を行うものではありません。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。
