竹本容器 2026年12月期中間決算 営業利益32.8%増

竹本容器 決算ブログ

竹本容器(証券コード4248)が、2026年12月期の中間決算(2026年1月〜6月)を発表しました。売上高は5.9%増、営業利益は32.8%増と、利益がしっかり伸びる内容です。中身をやさしく見ていきます。

この会社、何をしてるの?

竹本容器は、化粧品やトイレタリー(シャンプーや洗剤などの日用品)、食品、医薬品に使われるプラスチック容器をつくる会社です。強みは、自社で数多くの金型(容器の形を決める型)を持ち、それを使った規格品をカタログのように選べる仕組みにあります。容器を一から新しくつくると型代だけで大きな費用がかかりますが、既にある型を使えば少ない数からでも注文できます。中国やタイ、米国などにも拠点を持ち、海外にも広がったグループです。事業は「容器事業」のひとつだけで、部門ごとの内訳は開示されていません。

業績サマリー

項目前年同期今回増減率
売上高73.06億円77.39億円+5.9%
営業利益5.00億円6.64億円+32.8%
経常利益5.27億円6.61億円+25.3%
中間純利益3.98億円4.88億円+22.5%
竹本容器 2026年12月期中間期の業績比較グラフ

利益の伸びを支えたのは「もうけの厚み」

注目したいのは、売上の伸び(5.9%)よりも営業利益(本業で稼いだ利益)の伸び(32.8%)がずっと大きい点です。理由は、売上総利益率(売上のうち原価を引いた後に残る割合)が29.5%から31.6%へ2.1ポイント改善したことにあります。売上総利益そのものは13.6%増えた一方、販売費及び一般管理費(人件費や広告費などの経費)の増加は7.8%にとどまりました。増えた利益を経費が食いつぶさなかった、ということです。その結果、営業利益率(売上に対する本業のもうけの割合)は6.8%から8.6%へ上がりました。

竹本容器 売上総利益率と営業利益率の変化グラフ

一方で、経常利益(本業に加えて利息や為替なども含めた利益)の伸びは25.3%と、営業利益より小さくなっています。これは為替の影響です。前年同期は為替差益が891万円ありましたが、今回は為替差損2,118万円が発生しました。この差が営業外の損益を押し下げています。

ただし、海外子会社の資産を円に換算し直す「為替換算調整勘定」は1億9,428万円のプラス(前年同期は4億1,854万円のマイナス)となり、包括利益(会社の持ち分全体の増減)は6億8,282万円の黒字に転じました。前年同期は1,958万円のマイナスだったので、大きな改善です。

通期予想と配当は据え置き

通期(2026年12月期の1年間)の会社予想は、売上高158億円(前期比+9.0%)、営業利益11.50億円(同+16.0%)、経常利益12.00億円(同+12.3%)、純利益9.00億円(同+16.7%)で、修正はありません。折り返し地点での進み具合は、売上高が49.0%、営業利益は57.8%と、利益は予想を上回るペースで進んでいます。

配当(株主に利益を分け合うお金)は、中間19円・期末19円の年間38円の予定で、こちらも修正なし。前期の年間36円から2円の増配です。会社は株主資本配当率(DOE。株主から預かったお金に対して何%を配当に回すかの指標)を意識しており、今期の予想は4.4%としています。自己資本比率(会社の安定度を示す割合)は73.2%と高く、財務は健全です。

まとめ

竹本容器の中間期は、売上の伸び以上に利益が伸びる「質のよい増益」となりました。原価率の改善と経費増の抑制が効いた形です。為替差損が経常段階を少し削りましたが、通期予想と増配計画はいずれも据え置き。利益の進み具合は予想を上回っており、後半の推移が注目されそうです。

本記事は情報提供を目的としており、投資の勧誘を行うものではありません。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。(出典:竹本容器株式会社「2026年12月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)」2026年7月31日開示)

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