開示日:2026年2月3日 / 対象期間:2025年4月1日〜2025年12月31日(第3四半期累計)
会社概要
アイカ工業株式会社(証券コード:4206)は、愛知県名古屋市に本社を置く化学メーカーです。メラミン化粧板・接着剤・塗料・建築用シーリング材などを主力製品とし、建材・住宅設備分野を中心に幅広い産業向けに高機能化学製品を展開しています。東名(東証プライム・名証プレミア)に上場しており、国内外に製造・販売拠点を持つグローバル企業です。
2026年3月期 第3四半期(Q3)業績サマリー
| 指標 | 2026年3月期Q3累計 | 前年同期比 | 前年同期実績 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 186,239百万円 | +0.8% | 184,785百万円 |
| 営業利益 | 22,079百万円 | +4.2% | 21,199百万円 |
| 経常利益 | 24,033百万円 | +6.6% | 22,548百万円 |
| 四半期純利益 | 15,391百万円 | +7.3% | 14,338百万円 |
| 1株当たり純利益(EPS) | 246.66円 | — | 225.25円 |
注目ポイント3選
① 売上高は微増も、利益は着実に積み上げ
売上高の前年比伸長率こそ+0.8%と小幅にとどまりましたが、利益面では営業利益+4.2%・経常利益+6.6%・純利益+7.3%と、収益性が着実に改善しています。原材料費の安定化や製品ミックスの最適化が奏功した結果とみられます。
② 経常利益の進捗率が80%超と高水準
Q3時点での通期予想に対する進捗率は、経常利益で約80.1%、純利益で約84.1%に達しており、残り1四半期(Q4)を残した段階で通期目標達成が視野に入っています。特に純利益の進捗率の高さは、収益の質の良さを示しています。
③ 配当増額と財務健全性の両立
2026年3月期の配当予想は年間138円(第2四半期末66円+期末72円)と、前年の126円から12円の増配を予定しています。自己資本比率は59.3%と高水準を維持しており、財務の安定性と株主還元の両立が評価されます。
通期業績予想との進捗率
| 指標 | Q3累計実績 | 通期予想 | 進捗率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 186,239百万円 | 265,000百万円 | 70.3% |
| 営業利益 | 22,079百万円 | 29,000百万円 | 76.1% |
| 経常利益 | 24,033百万円 | 30,000百万円 | 80.1% |
| 四半期純利益 | 15,391百万円 | 18,300百万円 | 84.1% |
※通期予想は修正なし(直近の修正は無)
財政状態
- 総資産:301,554百万円(前期末288,058百万円)
- 純資産:194,874百万円(前期末189,723百万円)
- 自己資本比率:59.3%(前期末60.2%)
総資産・純資産ともに前期末から増加しており、事業拡大と収益積み上げによる着実な財務強化が続いています。自己資本比率は60%前後を維持しており、財務体質は引き続き優良です。
今後の見通し
通期業績予想に修正はなく、売上高265,000百万円(前年比+6.6%)・営業利益29,000百万円(+5.8%)・経常利益30,000百万円(+4.6%)・純利益18,300百万円(+8.3%)を据え置いています。Q3時点の進捗率が各指標で70〜84%と順調であり、通期達成の蓋然性は高いと判断されます。建材需要の回復基調や海外展開の進展が、第4四半期の追い風となることが期待されます。
まとめ
アイカ工業の2026年3月期第3四半期決算は、売上高こそ微増にとどまりながらも、利益面では+4〜7%の増益と着実な収益改善を実現しています。通期進捗率は経常利益で80%・純利益で84%と高水準であり、通期目標のクリアは十分に視野に入っています。また、前年比12円増となる配当138円の予定は、株主還元姿勢の強さを示しています。化学・建材セクターの中で安定した経営を続けるアイカ工業から、引き続き目が離せません。
※本記事は公開情報(決算短信)をもとに作成した参考情報であり、投資を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任のもとで行ってください。

