オンワードホールディングス(証券コード8016)が、2027年2月期の第1四半期(2026年3月〜5月)の決算を発表しました。売上高・利益ともに前年を上回り、特に最終利益は前年より18.1%増えました。中身をやさしく見ていきます。
この会社、何をしてるの?
オンワードホールディングスは、洋服(アパレル)をつくって売っている会社です。中心となる「オンワード樫山」を通じて、「23区」「組曲」といった有名ブランドを展開しています。ダンス用品の「チャコット」や、体形に合わせて仕立てるオーダースーツの「カシヤマ」なども手がけています。最近は自社のネット通販(Eコマース、インターネット上のお店)に力を入れ、店舗とネットの両方でお客さんに届けているのが特徴です。国内の衣料品業界では大手の一角に位置しています。
業績サマリー
| 項目 | 前年同期 | 今回 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 601.58億円 | 634.66億円 | +5.5% |
| 営業利益 | 53.53億円 | 56.47億円 | +5.5% |
| 経常利益 | 52.17億円 | 56.21億円 | +7.8% |
| 純利益 | 42.71億円 | 50.43億円 | +18.1% |

最終利益が大きく伸びたのはなぜ?
売上高(商品を売って得たお金の合計)と営業利益(本業で稼いだ利益)は、どちらも5.5%の増加でした。一方で、親会社株主に帰属する四半期純利益(最終的に会社に残る利益)は18.1%増と大きく伸びています。これは、持っていた株式(投資有価証券)を売って得た13億89百万円の特別利益(一時的な利益)が加わったためです。本業の伸び以上に最終利益が増えている点は、頭に入れておきたいところです。
国内が好調、海外も赤字が縮む
事業は「国内」と「海外」に分かれます。国内事業は、戦略ブランドの宣伝が効いて増収増益となり、利益は61億34百万円でした。海外事業は、イギリス発の「JOSEPH」やアメリカの「J.PRESS」が伸び、赤字は前年の3億53百万円から3億15百万円へと縮まりました。

今後の見通し
通期(2027年2月期の1年間)の会社予想は据え置きで、売上高2,470億円(前期比+4.3%)、営業利益128億円(同+10.3%)、純利益112億円(同+10.9%)を見込みます。1年の4分の1が過ぎた時点で、営業利益は予想の約44%、最終利益は約45%まで進んでおり、順調な滑り出しといえます。配当(株主に利益を分け合うお金)は年間33円の予想で、前期の30円から3円の増配を計画しています。自己資本比率(会社の安定度を示す割合)は50.6%と健全な水準です。
まとめ
オンワードHDの1Qは、本業が着実に伸び、特別利益も加わって最終利益が大きく増えました。国内が業績を引っ張り、海外の赤字も縮小しています。通期予想と増配計画は変わらず、堅調なスタートとなりました。
本記事は情報提供を目的としており、投資の勧誘を行うものではありません。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。(出典:株式会社オンワードホールディングス「2027年2月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」2026年7月9日開示)

