SBIホールディングス 2027年3月期1Q決算 利益急増と増配

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SBIホールディングス(証券コード8473)が、2027年3月期の第1四半期(2026年4月〜6月)の決算を発表しました。収益・利益ともに大きく伸び、あわせて中間配当の予想も引き上げています。中身をやさしく見ていきます。

この会社、何をしてるの?

SBIホールディングスは、ネット証券最大手のSBI証券を中心に、銀行・保険・資産運用までを束ねる持株会社(グループ全体をまとめる親会社)です。金融サービスのほかに、これから伸びそうな未上場のベンチャー企業へお金を出して育てる「PE投資事業」、ビットコインなどを売買できる暗号資産事業、5-ALAというアミノ酸を使った健康食品や医薬品を扱う次世代事業も持っています。事業の柱が多い一方、株式市場の動きで業績が大きく振れやすいのが特徴で、会社は通期の業績予想を公表していません。

業績サマリー

項目前年同期今回増減率
収益4,431.89億円5,710.13億円+28.8%
税引前利益903.52億円2,258.14億円+149.9%
親会社の所有者に帰属する四半期利益846.05億円1,480.65億円+75.0%
1株当たり四半期利益139.60円229.07円+64.1%
SBIホールディングス 2027年3月期1Qの業績比較グラフ

税引前利益が2.5倍になったのはなぜ?

税引前利益(税金を引く前の利益)が2.5倍に膨らんだ最大の理由は、PE投資事業です。事業ごとの成績を並べると、その偏りがよく分かります。

事業収益前年同期比税引前利益前年同期比
金融サービス4,047.73億円+5.2%1,159.92億円+59.5%
PE投資1,360.50億円+223.0%1,199.16億円+328.0%
資産運用124.78億円+45.5%27.37億円+103.6%
暗号資産139.28億円+25.9%△14.44億円
次世代132.01億円+98.7%36.10億円+262.5%
SBIホールディングス 事業別の税引前利益グラフ

PE投資事業の税引前利益は1,199億円と、前年同期の4.3倍になりました。投資先の企業価値が上がったり、持ち株を売ったりしたときに利益が計上される事業なので、四半期ごとの振れが大きい点は頭に置いておきたいところです。本業にあたる金融サービス事業も、収益は5.2%増ながら税引前利益は59.5%増と好調でした。逆に暗号資産事業は14.44億円の赤字(前年同期は5.31億円の赤字)で、赤字幅が広がっています。

なお今期は、連結の対象から株式会社SBI貯蓄銀行が外れました。前期末に1兆7,383億円あった「売却目的保有資産」が3,262億円まで減っており、グループの形が変わったことが決算にも表れています。総資産は39兆1,871億円(前期末は38兆2,907億円)、親会社の所有者に帰属する持分は1兆8,652億円で、持分比率は4.8%でした。

中間配当を30円に引き上げ

同じ日に「中間配当予想の修正」も発表されました。これまで「未定」としていた2027年3月期の中間配当(1年の折り返し時点で株主に配るお金)を、1株30円に決めています。前期の中間配当は株式分割後の換算で20円だったので、10円の増配です。会社は2025年12月1日に1株を2株に分ける株式分割を行っており、比較する際はこの換算後の数字で見る必要があります。

年間配当については「前期実績である1株95円(分割後換算)以上の水準を目指す」としつつ、期末配当と年間配当の予想は現時点で未定のままです。通期の業績を見てから決める方針とのことで、上振れの余地を残した形といえそうです。

まとめ

SBIホールディングスの1Qは、PE投資事業の大幅な利益計上に支えられて税引前利益が2.5倍になりました。ただし、この事業は市場環境で振れやすい性格を持っています。本業の金融サービスも増益を確保し、中間配当は10円の増配。年間配当の水準は通期の着地を見てからの決定となり、続く四半期の進み方が注目されそうです。

本記事は情報提供を目的としており、投資の勧誘を行うものではありません。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。(出典:SBIホールディングス株式会社「2027年3月期 第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結)」および「中間配当予想の修正に関するお知らせ」いずれも2026年7月31日開示)

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